様々な企業でSDGsを実現するべく、サステナビリティな活動に取り組まれております。
リサイクルコットンを利用するのもその一つの方法です。
ただし、これまでのリサイクルコットン製品は、一度製品として市場に出回ったものを再利用していたため、以下2点の課題がありました。
①回収
市場に出回ったものを回収するため、日本中の様々なところから回収しないといけません。
その結果、通常の綿製品より回収にコストがかかってしまい、製品そのものの価格が上がってしまいます。
②品質
市場に出回っている完成品ですので、すでに染色されていたり、織られているものを、一度崩して、色を抜いて、そこから再度糸にしなおして、製品を作るという工程になります。
結果、通常の綿製品より糸そのものの品質が落ちてしまったり、通常の綿製品と同じような色を実現できません。
また、製造工程も増えるため、製造コストも上がってしまいます。
企業がSDGs実現のためとリサイクルコットンを利用しようとすると、通常の綿製品と比べてコストが上がり、品質が下がってしまい、企業が採用することが難しい状況です。
「ecotton」は製品が市場に出回る前、さらに製品として製造される前の、綿糸から糸が作られる過程で発生するロス素材を再利用しています。
◆なぜロス素材が出てしまうのか
綿花には綿の中に種や枝などが混ざっていますが、綿花から綿糸を作るためはその綿花から繊維のみを抜き取る必要があります。
機械で大量に生産するため、確実に種や枝が混ざっていない部分のみを自動で抜き取る工程がありますが、そこで抜き取れるのは綿花全体の60~70%のみで30~40%は廃棄されております。
◆特許取得したロス素材から綿糸を作る
我々はその種や枝などが混ざってしまっている綿花から、種・枝を取り除き、綿糸を作るという技術を開発しました。
その綿糸「ecotton」はこれまでのリサイクル製品と違い、製品として一度編まれたり、染色されたりしていない通常の綿製品と同じ綿糸を作ることが出来ます。
ですので、通常の綿製品と同じ品質を実現し、これまでのリサイクルコットンのようなコスト増をすることなく、サステナブルな綿製品を作ることが出来ます。
企業は、これまでの各社の綿製品をecottonで作ることで、「品質」「コスト」はそのままに、「SDGs」を実現することが出来ます。
世界的に企業のサステナブルな活動は消費者にとっても非常に重要になっております。
実際アメリカでは、WWFが「Sustainable Cotton Ranking」と題して、アメリカ企業における綿製品のサステナビリティをランキング化し公開しています。
参考:https://sustainablecottonranking.org/
日本でも大手企業のほとんどが各社SDGsやサスティナブルに関するサイトを作って、様々な活動を実施しております。
その中で、綿製品についてはサスティナブルな活動が浸透してるとは言えません。それは上記のようにリサイクルコットンを使うと品質が下がり、コストが上がってしまうため、企業としては採用することが難しいという現実があります。
品質、コスト、そしてサステナビリティを実現する「ecotton」を世界に展開していくことで、綿製品製造における世界の環境悪化を防ぐことが出来ると信じております。
▼実績
綿糸はインドの工場で製造されております。
もともとはアメリカのBest Westernというホテルにタオルなどのリネン製品を販売しておりました。
2022年にビジネス拡大を図り、アメリカのWalmartで子供用のアパレル製品の販売が始っております。
2022年末頃から日本でのビジネス展開を行っており、現在新規営業中です。
◆すでにecotton製品として展開いただいている企業
・大手小売業(本社:神奈川県、売上高:2135億円)
◆2023年~2024年の利用・販売を進めていただいている企業
・通信販売業(本社:東京都、売上高:357億円)
・通信販売業(本社:埼玉県、売上高:616億円)
・ホテル業(本社:東京都、売上高:1737億円)
実際に紹介するかどうかは話を聞いた後に判断できます